よくある12畳のリビングをより広く見せるレイアウトのポイント

日々の暮らしの中で、食事を作って食べたり、くつろいだりするのがリビング・ダイニングで、家族が揃って過ごす大切な場所ともいえます。特にファミリー向けのマンションでよく見られるのが、12畳のリビングです。こうした細長い形の12畳のリビングをより広く見せるためのレイアウトのポイントを見ていきましょう。

リビングの風景1

リビングに多い12畳ってどのくらいの広さ?

ファミリー世帯のマンションなどに多い広さの12畳リビングですが、実際にどのくらいの広さになるのでしょうか。12畳というのは、単純に6畳間が2つ、仕切り無しで繋がったものというとわかりやすいかもしれません。何も置かれていない状態で見ると、かなり広い感じがしますが、実際にはいろいろな家具が置かれるので、レイアウトに気をつけないと意外に狭くなってしまいがちです。

しかも、通常は対面キッチン部分と、食事をするダイニングスペースに、リビングとしてくつろぐスペースを共有するため、自ずとレイアウトのパターンが決まってくるのも特徴です。

また、12畳リビングといっても、全てのスペースが窓やバルコニーに面した「横型」と、リビングスペースのみ窓やバルコニーに面して奥にダイニングなどがある「縦型」の二つのタイプがあります。横型は、窓が広がっているため明るく開放感があり、縦型は壁も多いため家具が配置しやすくなります。

12畳のリビングの一般的なレイアウトとは?

では、マンションで多い12畳の縦型リビングの一般的なレイアウトについてみていきましょう。

縦側リビングは、室内から窓に向かって、対面キッチン、縦長リビング、窓となっている配置が多いのが特徴です。そのため、多くのレイアウトは、奥から対面キッチン、ダイニングテーブル、ソファーにテレビ、窓となっています。

後は、キッチンカウンターに向かうダイニングテーブルの配置の仕方、リビングソファの置き方でレイアウトが多少変わります。この他に、動線を妨げない程度に、必要ならシェルフや収納キャビネットなどの家具を適度に置く場合もあるでしょう。

12畳の縦型リビングは、家具が配置しやすく、家族のコミュニケーションがとりやすいといわれています。さらにこうした基本的なレイアウトバターンを基に、ダイニング部分とリビングスペースの考え方などによって好みのバリエーションを得ることもできます。

12畳のリビングを狭く見せないためのポイント

リビングの風景2

12畳といっても様々な家具が置かれることや、動線が考慮されるため、実際には狭く感じられることも少なくありません。少しでも、狭く見せないためにはいくつかのポイントがあります。

まず、視界を遮る背の高い家具があると部屋が狭く見えるため、ソファーやテレビ台などは圧迫感のないロータイプがおすすめです。ダイニングテーブルにも背もたれのある椅子とベンチタイプを組み合わせたものや、組み合わせのきくローカウチソファなども人気があります。また、ソファーはI字タイプよりL字タイプの方がコンパクトに見えます。

近年はダイニングテーブルとリビングソファを兼用した、ロータイプのテーブルにくつろぎやすい椅子を配置したリビングダイニング(兼用)セットなども出ています。空いたスペースにラグを敷くなどしてゆったりと部屋を使えるでしょう。

しかし、何といっても狭く見せないためには、家具を置きすぎずに見える床面積を広くとることが効果的です。また、部屋に置くものの色数を抑えたり、家具やファブリックなどの色や雰囲気を統一することでも、リビングがすっきりとして広く見えます。

12畳のリビングで変化をつけたレイアウトにしたい!

12畳のリビングには前に述べたように、基本的なレイアウトがありますが、変化をつけることも可能です。

対面キッチンとダイニングテーブルのある食事スペースと、くつろぎのリビングを分けたい場合、ソファーをダイニングテーブルに背を向けた形で配置します。リビングスペースのソファーからは食べている様子は見えず、それぞれが独立した感じで住み分けができます。子供が大きくなったりして、個人の時間を大事にするようになるとこうしたレイアウトが好まれるようです。

また、一方で、小さい子供がいるなど家族の様子を視野に入れたい場合は、ソファーに座ったときにダイニングテーブルが見えるよう、ソファーをダイニングに向ける、もしくは横向きに置きます。食事をするダイニングとくつろぎのリビングスペースが共有され一体感が出ます。家族団欒を重視する家庭では後者が選ばれるようです。

さらに、変化をつける場合、リビングに置く家具を選ぶことでも変わってきます。例えば、ダイニングテーブルを長方形でなく丸型にすると多少スペースはとりますが、洒落た感じが演出できます。単体のソファーを置くなど、家具の形によっても部屋の雰囲気を変えることができるでしょう。

より広く変化に富んだリビングを目指してみて

リビングの風景3

今やファミリー世帯向けのマンションでは、ごく一般的になっている12畳のリビングですが、これまで述べてきたようにレイアウトなどの工夫次第で変化をつけることが出来ます。また、12畳という限られたスペースをより広く見せることも可能です。

リビングは、通常、居住スペースの中でも大きい位置を占め、毎日家族が顔を揃える大切な場所です。まずは、どのような暮らしをしたいのか、家族それぞれの希望をくみながら、使いやすくくつろげる空間をつくっていくことが何より大切でしょう。

それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせて、より広く変化に富んだリビングを目指してみてはいかがでしょうか。

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