壁式構造は壁をはずすことができない
壁のリノベーションでは、壁を壊すという方法があります。
壁を壊すと、それだけ部屋を広く有効活用することができます。近年はオープンな間取りが人気を取り戻しており、特にリビングを広くして対面型キッチンを設置するスタイルが人気になっています。
ただ、壁の中には壊せない壁もあることに注意しなければなりません。
これは建物の構造に理由があります。壁には建物を支えている耐力壁と、支えの役割をはたしていない非耐力壁の2種類があります。非耐力壁であれば問題なく壊すことができるのですが、耐力壁の場合は壊してしまうと建物そのものの耐久性に問題が出てしまいます。
耐力壁を使っているのは、2×4工法などで建てられた建物です。逆に梁や柱の骨組みが建物を支え、後から壁を設置するラーメン構造であれば、大抵の壁は取り外すことができます。
この見極めは素人では難しいので、専門家に相談してリノベーション方法を検討することが必要です。
壁のおすすめリノベーション 1.壁の色を変えて
壁のリノベーションでおすすめなのが、壁の色を変えるという方法です。
壁は部屋の中でも大きな割合を占める部分なので、何色にするかによって部屋の印象を大きく変えることができます。
色選びのヒントについてチェックしてみましょう。
壁紙の色で一番人気なのが白です。白い壁は光を反射するので、部屋を明るく見せることができます。また清潔感がある色なので、快適に過ごすことができるのです。
日本の住宅に白い壁が多いのは、狭い部屋をできるだけ広く見せたいという考えから来ています。白は膨張色なので、部屋を広く見せることができるのです。
逆に黒は部屋を狭く見せる色です。圧迫感が出る色でもあるので、使い方には注意する必要があります。
ありきたりな部屋にしたくないのであれば、4面の壁のうち1面だけ配色を変えるのがおすすめです。1面だけなら赤や黒と言った難しい色でも馴染むので、お洒落な空間にすることができます。
色を選ぶときは、暖色と寒色についても知っておく必要があるでしょう。
オレンジや黄色は暖かそうなイメージを与え、逆に青や紫は体感温度を下げることが分っています。
日当たりの悪い北向きの部屋に寒色の壁を設置すると必要以上に寒々しい空気になりますし、日当たりがいい南向きの部屋の壁を暖色にすると夏場暑苦しくなる可能性があります。日当たりとの関係も考えながら色を選びましょう。
壁のおすすめリノベーション 2.壁は透明素材がマル
新たに壁を設置したり、既存の壁を取り換えて部屋を区切るのも、1つのリノベーション方法です。
壁で圧迫感を出したくないというときは、上下が抜けた間仕切りを使うのがおすすめです。
その他にもポリカーボネート樹脂やガラスなどの透明素材を使うという方法もあります。透明であれば圧迫感が出ない上、部屋を区切りながら採光が取れて部屋全体を明るくすることが可能です。透明な壁はなかなか珍しいので、他の物件にはないアピールポイントにもなるでしょう。
壁のおすすめリノベーション 3.塗り壁がGOOD
壁のリノベーションと言うと壁紙を貼ることをイメージしますが、塗り壁にするのもおすすめの方法です。
塗り壁とは、下地の上に土などの素材を何層にも塗って仕上げる壁のことで、漆喰や珪藻土を使うのが一般的です。
塗り壁は工期が長引く、ひび割れができやすいなどのデメリットがあり、一時期人気をなくしていたのですが、天然素材志向の高まりと共に人気を取り戻しつつあります。ひび割れに関しても、素材や工法が見直されたことで、デメリットは軽減されてきているのです。
塗り壁に使われる素材のうち、漆喰は石灰石で出来ているため強度が高いという特徴があります。
対して珪藻土は藻類の一種である珪藻の殻が化石となって堆積したものを使います。珪藻土の粉それ自体はカビ易く、固化材を使って固めることで壁材としての役割を果たせるようになるのです。
天然由来である漆喰や珪藻土を使った壁は、クロス張りの壁にはないメリットを持っています。
注目されているのが調湿効果です。「壁自体が呼吸している」と言われるほど、塗り壁は吸湿放湿効果に優れています。加湿器やエアコンで湿度調整を行わずとも、壁そのものが湿度を管理してくれるのです。湿度管理に優れているからこそ、カビが生えにくいという恩恵も受けることができます。
更に、静電気が発生せずホコリや汚れが付きにくいというメリットもあります。適切な手入れをしていけば、丈夫で長持ちな壁を維持することができるのです。
生活感のある中古マンションはリノベーションで新しく！
中古マンションはどうしても前の住人の生活感が出てしまうもの。
そんなときは壁をリノベーションして印象を変え、雰囲気を一新しましょう。面積が大きいだけに、その効果は非常に大きくなります。
ミノリノなら、壁のリノベーションに関する情報を幅広く得ることができます。リノベーション方法はいろいろあるので、物件にピッタリの方法が見つかるはずです。
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