リノベーションが必然になる時代がすぐそこに ー リノベーション住宅推進協議会 樽事務局長

”リノベーションが当たり前になってくる時代はもうすぐそこに”と語るのは、リノベーション住宅推進協議会の事務局長であり、元インテリックス住宅販売社長の樽さん。ミノリノでも掲載している中古リノベーション物件。良いリノベーション物件の基準って?リノベーションが当たり前になってくる時代とは?リノベーション訴求の活動やリノベーションが描く未来について、お話を伺いました。

第1部 - リノベーション住宅推進協議会について

中古住宅のマイナスイメージを払拭できれば、リノベーション住宅が選択肢の一つに。

ーまず、リノベーション住宅推進協議会について教えてください。どのような活動をされているのでしょうか?

リノベーションによる既存ストックの性能や価値の再生・向上によって、安心して中古(既存)住宅を選べる市場を作り、中古(既存)住宅の市場を活性化させることを目的として活動しています。

ただ、リノベーションした中古住宅といっても、いわば中古住宅。築年数が経っていることから、古い・汚い・粗悪・不安というイメージをもつ方もいるかもしれません。このようなイメージを払拭できれば、家を買う際、自然と中古住宅が選択肢に入ってくると思うんですよね。

どうしたらそのイメージを払拭できるのか、そこでリノベーション住宅推進協議会が作ったのが、「適合リノベーション住宅(以下、R住宅)」というリノベーション住宅の基準です。リノベーション住宅推進協議会が定める、"優良なリノベーション"の一定の基準に則ったリノベーションが施されている既存住宅であれば、「R住宅」ということになります。このような「R住宅」を増やしていくことで、消費者が安心して中古住宅を選べるような世界を作っていけると思っています。

ー「R住宅」はどのような基準なのでしょうか?

まず、基準を設けていない場合、消費者の不安は払拭できないですし、事業者もどこまでリノベーション施工すればいいのかわからない状況になりますよね。ですので、消費者に安心して中古住宅を選んでもらうためにも基準は必要なのですが、その基準値をどこにおくかはとても大事。例えば、新築並みの高い基準にしてしまえば、価格が新築よりも高くなってしまうこともありますし、事業者も追いついていけなくなり、結局その基準を越えた住宅が増えていきません。

消費者にとって安心なこと、今の事業者のステージでできること、その両方のバランスをとって「R住宅」の基準は作っています。そして、その基準を超えた物件が増えてきたら、また次の高い基準に設定する。そのような形で、状況に合わせて基準値を設定していくことで、中古住宅のレベルをボトムアップしていきます。

実は、最近「R住宅」の基準を超えた物件が30,000件を越えたこともあり、「R住宅」の基準値があがりました。
このように日本に「R住宅」をどんどん増やしていくことで、消費者が安心して中古住宅を選んでもらえる世界を作っていければと思います。

また、そのための活動の1つとして、消費者向けにリノベーションEXPOを毎年開催しています。

※「R住宅」について詳しくはコチラ
https://www.renovation.or.jp/tekigo/about/
※リノベーションEXPO’17の様子はコチラ
https://renovation-org.com/expo/2017/

ー中古住宅の評価といえば、国土交通省が発表していた新制度「安心R住宅」というのもありますが、「R住宅」とは違うものなのでしょうか?

基本的には、中古住宅の基準という観点では同じです。
細かい違いはありますが、「R住宅」は見えない重要な部位に検査・保証・履歴という基準を満たした住宅であるのに対し、「見た目」に耐震性、かし保険での基準が追加されたのが「安心R住宅」です。

第2部 - リノベーションの現状とリノベーションが描く未来について

ー中古住宅を安心して購入してもらえるよう活動をされているということですが、実際消費者の変化はありましたか?

ここ10年で「リノベーション」という言葉の認知度はかなり高くなっています。また、リノベーション事業の会社もどんどん増えてきています。

10年前はリノベーションしたいという問合せがある場合は、「こういうリノベーションがしたい!」「こういう暮らしがしたい!」と、こだわったものが決まっている人がほとんどでしたが、今はこだわったものが決まっていない一般的な方のリノベーションしたい!という問合せが確実に増えてきました。

とはいえ、実際消費者が家を買おうとなった際、みなさんがリノベーションという選択肢を思い浮かべるか?というと、まだまだな状況です。

日本では、築年数で住宅の価値を測るというのが慣習になっています。欧州や欧米のように築100年って格好いいね!という風に思うことができれば、築40年の中古住宅が当たり前になっていく、そんな文化を作っていければと思っています。

ーそもそも何故日本は新築を好むのでしょうか?日本も欧州・欧米のように古いものを大切にするような文化になっていくのでしょうか?

結局は時代の流れなんですよね。その時代にストックの量があるかないか、それだけなんです。例えば、ヨーロッパやアメリカは戦争で負けなかったので(一部除く)、家が街中にそのまま残っている状況でした。その家を「立て替える」という選択を取るか、「そのまま使う」という選択を取るか。結局「そのまま使う」が選ばれ、自然にリノベーションというものが当たり前になり、古いものを大切に使っていく文化が根付いていったんだと思います。

逆に日本はというと、大きい都市は大空襲で焼け野原になり、多くの家をなくしました。その都度、たくさん新しく家を建てることとなり、日本の人々の中で新築が当たり前になっていってしまったんですよね。なので、今でも日本の多くの方は家を買う時の選択肢として新築を考える人が多いんだと思います。

ただ、その時代も変わっていくと考えています。今後の日本の人口は、どんどん減っていくと言われており、空き家問題が必ず起こってきます。そうすると、既存のストックを活用するしかないんですよね。つまりは、リノベーションという選択肢が必然になっていきます。必ず、時代とともに、リノベーションを活用する時代がやってくると考えています。

私たちリノベーション住宅推進協議会は、その時代が来るのを流れに任せて待っているだけではなく、早くそのような時代・文化を作りあげるために活動をしています。

ーリノベーションが当たり前になってくる時代ももうすぐそこなんですね!

はい。時代や経済の変化だけでなく、それに伴った人々の性格の変化をみても、リノベーションの時代がもうすぐやってくると言えます。
バブル時代を考えてみてください。みんなブランド主義で、いつかは新築戸建て♪車は1人1台♪そんな時代は終わりました。今の若い世代の人たちは、経済合理主義で、無駄なものには一切お金をかけないのが特徴です。また、SNSが普及したことで、いろんな物事が多様性があるまま広がっていく、そういうところをみても、リノベーションと合っている世代だと思っています。

また、DIYが流行っていることから、みなさんの住宅へのリテラシーがあがり、家を正しく評価できるようになっていくと考えています。住宅を評価する際、築年数という物差しだけでなく、メンテナンスでの基準で選ぶ。メンテナンスして維持管理している家は評価される。そういう世界を作っていきたいですね。

第4部 -「ワタシいろの暮らし」について-

ーミノリノ倶楽部は「らしく くらす」をテーマに発信しています。樽事務局長にとって、らしく暮らすための「良い住まい」とはどういう存在ですか?

「住まい」というとは暮らしを実現するための1つのツールだと思っています。らしく暮らせることができれば、それはその人にとっての「良い住まい」なのではないでしょうか。「住まい」ではなく、どういう暮らしをしたいか、どういう生き方をしたいか、ということに焦点をおくべきです。そのように考えれば、自然といい暮らしになっていくのではないでしょうか。

取材を終えて

もうすぐリノベーションが必然の時代がやってくる。リノベーションが描く未来のお話を聞きながら、とてもワクワクした気持ちになりました。
例えば、平日用の家とは別に、週末用に海の近くにリノベーションマンションを安く買って、週末になるたびリノベーションやDIYを繰り返しながら自分の別荘を作り上げていく。そんな話も夢ではないかもしれない!!

リノベーションによってそんな未来がくることを楽しみにしています。

<ミノリノでリノベーション物件を探してみる>
https://menoreno.jp/renovation_states/001/bukkens

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一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会 ホームページ
https://www.renovation.or.jp/
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